2日目。
目覚めは悪くない。
でもアグラへの列車に乗るため、早朝に起きることに。
ニューデリー駅
日本でcleartrip(https://www.cleartrip.com/)で予約した列車は、 ニューデリー駅を朝6時15分発。
インドの列車は、同じ区間でも、列車によって所要時間はバラバラ。
予約した列車は、一番速いもので、2時間少々でアグラ駅に到着する予定になっていた。
確か情報によると、列車内で軽食をもらえるはず。
だから朝食を取らずに乗ることにした。
料金は、370ルピー(当時のレートで、日本円で670円くらい)だった。
安い。
↑ 実際に購入したアグラ行のEチケット
インドの駅には改札のようなものは無かった。
印刷しておいたEチケットを握りしめ、ニューデリー駅のホームへ入っていった。
インドの列車への乗り方は・・・
ニューデリー駅構内に入るも、いくつもホームがあり、どこに乗る列車があるのか、来るのか全くわからない(笑)
ウロウロしてたら、突然インド人男性に話しかけられた。
どうやらヒンディー語ではなく、英語のようだったので、なんとか何を言っているのかわかった。
インド男「お前、チケットは持ってるのか?」
私「ほら。(Eチケットを見せる。)」
インド男「これじゃあダメだ。このEチケットを、正式なチケットに交換する必要がある。」
私「!!」
このインド男が言っていることを100%信じたわけじゃないけど、cleartripを使うのが初めてだったし、注意事項とかもよく読まずに来てしまったので、
「もしかして本当に正式な紙のチケットが必要なのか?」
と思ってしまった。
私「どこで紙のチケットをもらえるの?」
インド男「こっちだ。ついて来い。」
向かったのは、ニューデリー駅の2階にあった、外国人専用窓口だった。
このインド男が本当のことを言っているのか半信半疑だったが、外国人専用窓口に連れて来てくれたことで、信じる気持ちが上回ることに。
しかし、外国人専用窓口のブースは、人でごった返している。
とても列車の出発時間に間に合うとは思えない。。。
唖然として外国人専用窓口を見ていると、そのインド男が、
インド男「他にチケットを取れる場所があるから、ついてこい。」
藁をもすがる思いで、このインド男についていくことにした。
この状況に気付く
インド男は、ニューデリー駅の外へ出ていく。
どこでチケット取れんねん、と思いながらも他に方法がない。
インド男はオートリキシャを捕まえ、私を乗せた。
10分ほど走り、とある店舗前でオートリキシャは止まった。
インド男に促され、中に入ると、どうやらそこは旅行代理店のような場所だった。
この時まではまだこのインド男のことを信じていたので、店舗にいた人に列車のチケットを所望した。
私「(Eチケットを見せて)このチケットをください。」
店舗の男「もう間に合わない。無理だ。」
私「まだ出発前だし、なんとかならない?」
店舗の男「もう無理だ。もうこの列車には乗れないから、うちのアグラへのツアーを申し込まないか?」
これではラチが明かない。
列車に乗れなくなってしまう。
店舗を出ると、駅で出会ったインド男が待ち構えていた。
インド男「どうなった?」
私「チケットはもらえなかった。駅に戻るよ。ありがとう。じゃあ。」
インド男「ダメだったか。でも大丈夫だ。俺がなんとかするからついてこい。」
私が返事をする前に、またオートリキシャを止めて、私を強引に乗せるのだった。
どこへ向かうのか聞いても、「大丈夫だ。」としか言わない。
さすがに(大分遅くはなったが)、この状況に気付き始めた。
状況の推察
着いた先は、またしても旅行代理店のような店舗だった。
もう予約していた列車の出発時刻は過ぎていたので、人生勉強のため2店舗目にも素直に入って、推察した状況の真偽を確かめることにした。
おそらくまたツアーを組むことを提案されるだろう。
私「列車のチケットくれ。」
店舗の男「今日の列車はもう売り切れだ。タージ・マハル見たいか?」
私「そりゃ、見たいよ。」
店舗の男「うちにはアグラ行きのいいツアーがあるぞ。ついさっきも日本人が契約したぞ。」
と言い、予約票みたいなものを見せてきた。
確かに日本人の名前がローマ字で書かれていたが、もちろん本当かどうかわからない。
私「いらない。じゃあ。」
外に出ると、まだインド男が待っていた。
また私を連れてどこかへ行こうとしているが、それを振り切って自分でオートリキシャを捕まえて、ニューデリー駅に戻ることにした。
金銭的な実被害は無かったが、予約していた列車にはもう乗れない。
最初の移動でいきなり列車を乗り過ごすこととなってしまった。
続く