海外旅行者の強い味方であるガイドブック。
その中でもとりわけ他と一線を画す「地球の歩き方」。
数多くの旅行ガイドブックが出版されていて、それぞれ違う良さがあると思うけど、情報量の多さに関しては「地球の歩き方」はピカ1。
しかし「地球の歩き方」も、このコロナ禍で苦戦していることは想像に難くない。
そんな中、「地球の歩き方」は新たな試みをシリーズ化している。
それが、「旅の図鑑シリーズ」。
「旅の図鑑シリーズ」から、私は先月発売されたばかりの「世界のグルメ図鑑」が気になり購入してみましたので、レビュー・レポートしようと思います。
「世界のグルメ図鑑」概要
「地球の歩き方」の「旅の図鑑シリーズ」は、今月下旬に発売予定のものを含めると全10巻になる。
そもそもこの「旅の図鑑シリーズ」とは、 ❝ 知っておきたい世界の常識から、つい誰かに話したくなる各国の雑学まで、長年世界中を取材してきた「地球の歩き方」ならではの知識と情報が満載の読み物シリーズ❞ とのことだ。
私が購入した「世界のグルメ図鑑」は、シリーズ7巻目。
(※1ページ目には、「地球の歩き方 W07」と表記されていた。)
上の写真にあるとおり、副題は「116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説 本場の味を日本で体験できるレストランガイド付き!」となっている。
なお、定価は税込みで1,760円となっています。
「世界のグルメ図鑑」の内容は?
基本的には、見開き2ページに1か国(1地域)が紹介されている。
料理で有名な国(中国、タイ、インド、トルコ、フランス、イタリアなどなど)は、それ以上のページが使われていた。
なお、中国は、北京・上海・四川・広東とそれぞれの地域料理まで深堀りされているし、イタリアも、ローマ・フィレンツェ・ボローニャ・ヴェネツィアとそれぞれの都市の料理が紹介されている。
かゆいところまで手が届いている印象だ。
中身は、まずその国の食文化の内容や、その背景となる歴史や気候などの説明がある。
そしてその国の食の雑学、現地ナビゲーターによるおすすめグルメTOP5等が掲載され、❝現地の味を体験できる❞という日本のレストランが数軒ずつ紹介されている。
また、いくつかの料理は自宅で作れるよう簡単なレシピの掲載まであった。
裏表紙側の帯には、各国の料理の一部が抜粋されて記載されています。
「毛皮を着たニシン」とかめちゃめちゃ気になりますね(^▽^;)(笑)
「毛皮を着たニシン」はもちろんロシアのページ内で紹介されています。
各国のページ以外にも、7つのグルメトピックコーナーがある。
個人的に一番興味深かったのは、「世界の朝食」というトピック。
朝食ってその国(地域)の食文化を一番如実に表わしていると思うんです。国や大陸が変わるとそれこそ千差万別の朝食となるのが面白い。
個人的な感想
良かった点
- 世界各国の料理やその社会的背景を知れる。
- 旅先の予習になる。
- 旅先の候補を見つけられる。
- 掲載されている料理を食べられるレストランやレシピを知れる。
旅に食は付き物。
私も旅行する目的として、食はかなりの割合を占めます。
旅行好きにとって、この本を読んでいると行きたくなる国がどんどん増えていきます(^^;)
行ったことのある国でも、「あ、これは食べてない!」という感じで、また行かなくては、となることも。
つまり、いつか行く旅先の候補を見つけたり、行く前に「これ食べよう。」と予習にもなったりするかなと。
少し残念な点
- 日本料理が載っていない。
- 紹介されているレストランが、ほぼ東京都内。
我らが誇りの日本料理(和食)は載っていない。
まぁ日本料理を載せようと思ったら、それだけで1冊出来てしまうだろうから、仕方ないっちゃ仕方ないですけどね(^▽^;)
でも、他国との比較のため少しくらいはあってもいい気がしましたね。
あと、❝本場の味を日本で体験❞コーナーで紹介されているレストランはほとんどが東京のお店でした。大阪とか横浜がちょこっと。他は数えるくらい。
これはちょっと残念です。私は都内住まいなので行きやすくはあるんですけど、都外のお店は国内旅行をする際の旅先の参考にもなるので。
都外住まいの方にとっては私以上に残念と思うかもしれませんね。
有名通販サイトでの評価は?
amazon
5.0点(5点満点)
レビューはまだ2件だけ。
とはいえ、5点満点なのは素晴らしいですね。
【図鑑・事典・年鑑】カテゴリで、セールス1位のようです。1,760円。
楽天ブックス
評価無し。
でもこちらも日別のセールスランキングで、民俗部門1位になってました。
1,760円。
まとめ
今はコロナ禍でなかなか海外旅行には行けない現状。
旅好きの我々以上に、旅行関連の出版業界は大打撃だと思います。
そんな中だけど「地球の歩き方」は、旅好きのツボを押さえた物を提供してくれたな~というのが率直な感想です。
繰り返しになっちゃいますけど、旅と食は切っても切れない関係と言いますか(^^;)
もちろんグルメ好きの人にとっても価値のある一冊ですけど、旅好きにとっても時間を忘れて熟読してしまうほどの濃い内容が詰まっています。
海外に行けるようになったら、この本を読むことで「これを食べたいからこの国に行こう!」ってきっと思うはず。私は、10か国くらいは行きたい国が増えました(笑)
そのため、グルメ好きの方だけでなく、海外旅行好きの方にこそ手に取って欲しい1冊でした。
ちなみに、「地球の歩き方」って、その国の地域ごとに背表紙の色が区別されていることで有名だと思いますが、この「旅の図鑑シリーズ」は、
オセアニアに酷似しています(^▽^;)
オセアニアとヨーロッパの中間くらいの色かな。
書店で見つけた時には色も見比べてみてください(笑)
にほんブログ村
クリックすると「日本ブログ村」が開きます。クリックしていただけると順位が上がるので嬉しいです(^^;